唐突ですが
私が16歳のとき、父は鬱病で首吊り自殺しました。
今でも正直心の整理とやなんてついていません。
家族の間でも全く直接的に父のことについて話すこともご法度な訳ではないのですが、話せていません。
(あ、でも姉とお酒飲んで酔っ払った時とかに曖昧には話すようにはなってきましたヨ。)
でも、次第に私は本やインターネットなどで自死遺族の方を知るようになったりして、無意識の間に”自殺”関連のことについては敏感に情報を得るようになっていったのだと思います。
そして、あぁ自分だけじゃないんだなぁと救われたり、ただただ情報収集だけはして傍観していました。
こうやって匿名であれば誰かと自殺に関連することについて共有したい、言葉にしたい、という気持ちが潜在意識の中ではあったのですが、躊躇していましたし、そんなことこわくてできないとも感じていました。
が、今回は解放させてみました。
正直、身近で関わる人に父のことは全く言えてません。
というか、いつも伝えることを避けて生きてきました。とても怖くて、言えないんです。なんででしょうね。いつの間にか嘘ついちゃうんですよねぇ。トホホ。
自責の念やら、フラッシュバックやら、
それでも、今の私があるのは過去があるからで、
もし父が自殺しなかったら今現在の私が出会ったきた物や事が無くなるわけで。
そう考えると不思議なものですね。
そんな私なのですが、今回は
私が知って、出会ってきた自殺遺族の著名人の方や本を紹介してみようと思います。
そんなこんなでレッツラゴー٩( ᐛ )و
本『自殺って言えなかった。』
- 作者: 自死遺児編集委員会あしなが育英会
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 78回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
これは私が18歳の頃専門学校に通っていた時の寄り道で、BOOK OFFに寄った時にふと見つけた本です。
私と同じで父親を自殺で亡くした子供たちが書いた文集です。
これを読んだ時、今までにないような涙が溢れました。一気には読めなかったので少しずつ読み進めていました。
あぁ自分だけじゃないんだなぁと初めて実感したのはこの頃くらいでした。
そして、他者の自死遺族というものに触れたのも初めてでした。
多分自死遺族って言葉もこの頃はまだ知らなかったと思います。
断捨離を繰り返しやってましたが、今も本棚に置いてあります。
末井昭さん
本『自殺』
この本は書店で見かけて気になっていたけど、読まずじまいでした。
何かのきっかけで買って読んで知りました。
この本のタイトルが自殺なのでとてのシビアな内容なのかなと思ったら、思いの外そうではなくてスッキリして読み終えれました。
p.s
久しぶりに死にそうなほど気持ちが堕ちて救い綱を求めているときに読んだら響いた文章があったので引用しておきます。
p60
世間になんの疑いもなく順応し、生きていくことに何の苦痛を感じない人は、自殺なんて考えもしないでしょう。
しかし、世間にどうしても収まることができず、その軋轢で自殺を考えている人は、世間に背を向けて生きればいいのではないかと思います。それが自由ということです。自由は輝かしいものではなく、孤独で厳しいものですが、真の人間として生きる喜びがあるはずです。
本 『自殺会議』
こちらの本も出てるので近々読みたいところ...。
本・映画 『素敵なダイナマイトスキャンダル』
この筆者末井昭さんは
幼少期に母親を自殺で亡くしたそうです。
内容を辿っていくとダイナマイトで爆発して死んだそうです。
その自伝の小説もあったり、去年でしたっけ?映画も公開されました。
ブラックユーモア(?)がすごいですよね。笑
とても興味深くて、映画見に行っちゃいました。
私もこんな風に他人に話せる時が来たらいいなぁ。なんてネ。
twitterはコチラ↓
岡映里さん
本『自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ』
岡映里さんは、本屋さんで知りました。
私は立ち読みして知ったのですが、実家に出戻ったら姉がこの本買っていました。笑
自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ
- 作者: 岡映里,瀧波ユカリ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川マガジンズ
- 発売日: 2017/06/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
母親を飛び降り自殺で亡くしているそうです。
この本で私が参考になったのは、やっぱり部屋を綺麗に清潔に保つことって心にとってすごく大事なんだなぁってこと。
そして、おしゃれをしたり、自分のことを好きになることがやっぱり大事なんだってつくづく思います。
(でも本当に思うのはおしゃれって本当生きている喜びを感じれるんですよねぇ。中学生〜19歳頃の私はファッションが好きになったおかげで生きることが楽しかったです。おしゃれを楽しんでる時の私は私が好きでした。なんかその頃のことを思い出しちゃいました。ホホホ。)
twitterはコチラ↓
この本を読んで気になってからツイッターを拝見してます。
菊池真理子さん
コミックエッセイ『酔うと化け物になる父がつらい』
何気なくネットのコミックで立ち読み無料分だけ読んでみたら、母親が自殺で亡くなってる場面が出てきて、とてもビックリしました。
アルコール依存症の父親についての漫画だと思って読んでいたので衝撃的でした。
そして、少しだけ境遇が似てたんです。
私の母親も宗教に入っていたり、父が自営業だったり、姉妹だったり(私は妹ですが)。
私の父はアルコール依存症ではないのですが、父の父がアルコール依存症だったぽくて、父の遺品に父が若い頃作ってた同人誌を発掘してしまいまして、そこにポエムや、絵を集めて一つの雑誌にして作ってたみたいなんです。
まさかの父の黒歴史(なのか?は謎)を発掘してしまうとは思わなかったですよ...。
そこで父はお酒を飲むと変わる的な詩的な文章で書いてあったんですよねぇ。
なんかそのこととかを思い出しちゃいました。
話ずれちゃいました。すみません。
そして父の母も酒飲みだし、父の弟もかなりの酒飲み&タバコをかなり吸う人なので、遺伝子的にはアルコール依存症になりやすい体質なんだと思います。
そして今は落ち着いてますが私の姉がお酒好きで、短大の時に荒ぶれていたり...etcしていました。
やっぱりアルコールってものが自殺というか生きづらさ?ってものに関係しやすいのか、なんなのかわからないけど、少し境遇が似てるなぁっと勝手に思ったり、
このコミック読んだ後思いにふけてました。
最近この方を知ったばかりなのですが、
映画も公開されるようです! 観ようと思います٩( ᐛ )و
連載中コミックエッセイ 『生きやすい』
今連載されてる生きやすいのコミックも共感できることが多くて、読んでると共鳴しちゃいます。
情報チェック・twitterはコチラ ↓
田口ランディさん
田口ランディさんは最初何で知ったのか、忘れたのですが
多分小説を読んで知っていきました。
本『コンセント』
確かコンセントという小説だったと思います。
お兄さんがアパートで餓死で亡くなったそうです。
興味深くて他の小説を読んだり、ツイッターを見たりするようになっていきました。
youtubeの動画がとても興味深かったです。
(大森靖子さんも好きなので、見れて嬉しかった...。笑)
去年3.11のイベントへ行ったのですが、最後にあった音読がすごく揺さぶられんですよねぇ。とても素敵なイベントでした。帰り道はとても放心状態でしたが。笑
私はあの頃、またもや求職中でバイトが決まらなくて、不安で、心の拠り所が朦朧としてた時期で、思い切って行ってみてよかったなぁと思いました。
p.s ちなみに私はソウルズという本がすきです。
twitterはコチラ↓
元気つけられるツイートが多いので是非チェックしてみてください٩( 'ω' )و
おわりに
自殺に関するニュースが流れると胸がすごく痛みますし、大丈夫な時は大丈夫ですけど、たまに変な感覚になって頭がぐわぐわしますし、ドラマで残酷な事件ドラマを見てると、普通に自殺がなんたらと出てきて不意に強烈に嫌になりますし。(でもドラマ好きだから見ちゃうのですが。トホホノホ。)
父が自殺したことでテレビで流れる残酷なニュースも
殺人事件も自殺についてのニュースも他人事じゃなくなりました。
どこか身近に感じたりします。
あぁ他人事じゃないって感じます。
父が死ななければきっとこんな風には思わなかったともいます。
近所で子供を殺した母親のニュースが流れても、数週間には何もなかったみたいになって、なんておかしな世界なんだろうと思ったり、思わなったり、あぁいつの間にか私も忘れてしまっていたり。
毎日父のことは頭に潜在意識として思い出します。
人と関わる時も不意によぎる感覚も
私の軸に関わってるのは父の自殺に変わりないのです。
いずれは、他人に父のことを言えるようになりたいです。とても怖いですけど...。
本当に自分でも知らない間に父のことを話さないといけない場面を避けてますし、そうゆう場面になったらいつの間にか父はサラリーマンになってますし。笑
なんだろう、(とは言っても心の膿をただ出すだけのすごく散文なブログはあるんですが(笑))
こうやって誰かに読んでもらいたいと思いながら書くのは初めてなのでした。
また、客観的に(?)向き合えるのでこうやって自殺、自死関連についても記事を書いていけたらな、と思ってます。
私は自分だけなんだと思って悲観的に閉じこもってしまいがちなのですが、こういった自死遺族の人達が発信してくれた言葉、本に確実に度々触れて救われましたし、
今現在も救われています。
(本に限らず、自死遺族の方のブログなどもです。)
いきづらい事に変わりないし、そうゆう時に限って父を恨みたくなったりもしました。それでもやっぱり、社会問題だったりいろんな目に見えない複数のことが絡み合ってしまって、それの目に見える結果が父の死だったように考えるようになりました。
もし、こういった本などに出会えていなかったらきっと私は自分をもっと自責の念などで苦しめて生きていたと思います。
だからやっぱり本ってすごいなぁって改めて思いました。
なんか、自分の知識になっていくとすごさを忘れちゃってるなぁって思いました。
本ってやっぱりそれぐらい血と肉になっていく物だと感じました。
自分の拙い言葉をつらつら重ねちゃいましたが、誰かの何かの参考になれば幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました٩( ᐛ )و